教室に相談に来られるお母さまと面談時に食事についてのお話をさせていただいています。
事業所で食事をすることはないのですが、発達障がいの方の半数くらいは偏食と言われているようです。
私が管理している事業所でも
・白いご飯しか食べない
・野菜はほとんど食べない
・果物が食べられない
というお子様は多いです。お母さまもメニューを考えるのに苦労されているようです。
今回はその背景を探ってみましょう。
一番最初にご覧いただいたこの絵、メニューはご飯とお味噌汁に野菜炒めとお茶ですね。
お子さんが苦手とするとしたら真っ先に野菜炒めが思い浮かぶのではないでしょうか?
ピーマンの苦味、インゲンの食感、人参の色・・・挙げたらキリがなさそうですね。
お子さんは初めての食べ物に警戒をすると言われています。
障がいをお持ちのお子さんは合わせて「見た目・味・食感」が過敏なことも偏食の原因だと言われています。
揚げ物の衣が「チクチクする」、インゲンを噛むと「キュッキュという音がする」
障がいをお持ちのお子さんには耐えがたい苦痛なのだと思います。
昔なら(管理者の私が幼少期の約40年前)「鼻をつまんで食べる」「流し込む」などが当たり前だった時代ですが、どう考えても苦痛なのです。
その苦痛に対して「頑張って食べさせる」ではなく「興味を持たせる」という視点を持ってみてはいかがでしょうか?
この野菜は「にんじん」って言うんだよ。オレンジの色の中に体を作ってくれるいいものがいっぱい入っているんだよ。ニンジンを食べると強い子になるんだよ等で興味を引いたら頑張って食べてくれるのかもしれません。
苦手な食べ物に興味を持ってひと口食べられるようになったら「大きな成長」の一歩ですね。
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