集団に馴染めない、作業に取り組めない、離席が絶えない・・・。
この子は将来、大丈夫なのだろうかと我が子を見て、自分の事のように心配になる親心は察するに余ります。
環境によっては、少し特性が残る事もありますが、概ね年齢を重ねる事により社会で生活を営む事に差し障りが無くなります。
では環境とは何でしょう?
これは皆様もご存知の通り、早期療育を含めた適切な成長環境です。
お子様の発達の課題(凸凹)は千差万別です。
ある児童に適した療育があっても、別の児童には適さない・・・この様な事は当然あります。
答えは、お子様しか持っていないのです。
育児や療育は、その答えを探り続ける旅の様な物ですね。
その答えを導き出すポイントとして『動機』があります。動機とは何か行動を起こすための『種』の様な物です。
御飯が食べたいのは空腹感があるからですね。この場合は空腹感が動機となります。
つまり、お子様が集団に入れない、集団から離脱してしまう、離席してしまう・・・
と言う行動には、それらに対して動機が無いのです。
お子様にしてみれば『何で、そんな事をしなきゃいけないんだよぉ~!!』が
正直な心理ではないでしょうか。
では、どの様に対応したら動機が生まれるのでしょうか?
興味へのアプローチは千差万別ですが、心理のアプローチで概ね共通しているのは『褒める事』です。
例えば離席が多い児童が、30分のプログラムの中で10秒席に着いたとしましょう。
29分50秒席に付けなかった事を見るのではなく、10秒席に付けた事を褒めるのです。
もし、その次に2回10秒席に着けた、または11秒席に着けた・・・
その伸びを褒めます。
人の心理は安心できる場所、嬉しい事のある場所を求めます。
褒められると言う信号は、当然ながら嬉しい事と認識されます。(皮肉を込めたらダメです。)
10の内できなかった9を見るより、できた1を優しく褒めてあげて下さい。
お子様にとって一番、安心できるお母様の胸の中で・・・。
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