今回は、未就学児の保護者様からの声を受けましてお話させて頂きます!!
保護者様から「保育園、幼稚園等での一斉指示が通りにくいのですが・・・」というお声を頂きます。
なぜ、この「一斉指示」が通りにくいのでしょうか?
様々な理由が考えられますが、その中の一つに「感覚統合」が関わっている場合があります。
「感覚統合」って?・・・聞きなれない言葉ですよね。
簡単にご説明しますと、人は「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」の五感があります。これはよく聞く言葉で、皆さんも毎日感じている感覚だと思います!!
この他に、無意識に体の内側に感じる感覚に「固有核」「前庭核」という二感があります。
「固有核」:体の位置や動くときの力加減を行うために使う感覚。
「前庭核」:自分の体のバランスを取ったり、姿勢を保ったり、動くときのスピードを使う感覚。
この二つの感覚が上手く働かないと、座る・立つ・歩く・走る等の日常動作がスムーズにできません。
「感覚統合」とは、「脳内に入って来る上記の様々な感覚の情報を①不必要な情報②必要な情報とに交通整理する脳の働き」ということを指します。
この五感と二感の感覚が敏感だったりすると、日常の様々な行動で影響が出てきます。
前置きが長くなりましたが、「一斉指示が通りにくい」お子様の場合、「視覚」「聴覚」等が敏感で、いつでも「青信号」が点灯している状態になっている可能性があります。
そのため、必要な情報と不必要な情報の交通整理が出来ず、「一斉指示が通りにくい」という結果になるのかもしれません。
いかがでしょうか。少し長くなってしまいましたが、このような視点を持ち、お子様の様子を観察して特徴をつかむ一つの参考にして頂ければと思います。
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