社会現象にもなった、ご存知「鬼滅の刃」。
私もブームから少し遅れてコミックを読み始め、落涙しながら全巻読破いたしました。
それまでは利用者さんから「センセー、柱で誰が好き?」と質問されても、炭治郎と禰豆子の名前しか知らないので、「柱はわからないけど、ネズコは漢字で書けるよ(汗)!」などとお茶を濁していたのですが、今では鼻息荒く語ることができます。
先日も小学六年生の男の子から「どの場面が一番好き?」と聞かれ、心に響いた場面を互いに発表しあいました。
彼は縁壱と黒死牟の対決シーンを挙げ、理由としては「なんで俺ばかり」という黒死牟の気持ちに共感したというようなことを話してくれました。
鬼滅の刃の登場人物は、鬼ひとりを挙げても映画が一本できるくらいの背景があります。そこには劣等感・嫉妬・絶望・承認欲求など、私たちが一度は抱いたことのある感情がベースとして描かれているので、自分自身を投影して感情移入しやすいのかもしれません。
人気ランキング上位の我妻善逸は、不安や恐怖が先に立って積極的な行動ができませんが、(失神して)それらが取り払われると、持っている力を存分に発揮することができます。
嘴平伊之助は直情的、常に全力で周りの事などお構いなしですが、気配を察知する能力に長け、実践力はずば抜けています。
得意なことと苦手なことに大きな差があると、苦手なことをマイナスとして捉えがちですが、鬼滅の刃ではそのギャップを明るく楽しく描いています。そのポジティブなギャ